ここ数年、プログラミング学習がテレビやネットで話題に上ることが増えましたが、
なぜ小学生からプログラミングなのでしょうか。
こどものうちからプログラミングを学ぶメリットを、以下に挙げてみました。
自ら学び、考え、行動する
なぜ今「自ら学び、考え、行動する子に育てる」必要があるのかに詳しく記載しましたが、21世紀に活躍できるのは、とにかく「こうではないか」という仮説を立て、実際に試し、結果から学んでそれを次の仮説や打ち手に生かす、といった、「学び→考え→行動」のサイクルを出来るだけ短時間に回すことのできる人です。このサイクル訓練に、プログラミング学習は適しているのです。
というのも、プログラミングは少ない命令を組み合わせることで複雑な動きを作るため、算数や理科などの従来の教科よりも、自分の考えで応用することがやりやすい、という特徴があります。
なので、学校の勉強が嫌い、という子でも、プログラミングを少しやってみたら、命令通りに動く楽しさにハマってしまい、楽しいものだからうまく使いこなすためにどうすればいいか色々調べ始め自然と「自ら学び、考え、行動する」習慣を身に付けやすいのです。
また、当教室で扱っているようなビジュアル型プログラミング環境では、間違えたときに面白い結果が出てくることが多々あります。つい生徒たちと大笑いしてしまいますが、この、「間違えを楽しむ」ことが、創造性を育む重要なポイントです。教科書に書いてあることを鵜呑みにすることは、表面的な学びにしかなりません。「間違えを楽しめる」からこそ、ワクワクしながらどんどん間違え、そこから本質的なことを学び、新しいものを生み出していきます。脳に、「間違えを楽しむ」回路を組み込むことで、何にでもチャレンジできる子になることを目指しています。
ただ、いきなり書籍を渡されても興味のない子は習慣化できないので、『Dr.+エジソン』では、この習慣を身に付けてもらうために授業に様々な工夫をしています。
最初は教わるだけだったこどもが、ネットで調べていろんな作品を見たり、それを参考に改造を始めた、という話を生徒から聞くと、期待通りに進んでくれているな、と嬉しく感じます。
自分で自主的に考え始めた子は、いずれ大人が思いつかなかったようなことをやりはじめます。
いきなり素晴らしい発見とはならないでしょうが、多くのものを生み出していくうちに、多くの人達に受け入れられるものが出てくるかもしれません。
プログラミング、それはあくまで道具であり、それを使ってコンピュータを駆使し、新しいアイデアを形にする、そんなことができるのが、プログラミングを学ぶ良いところなのです。
最近の子どもたちのスマホを持っている割合は高いですが、同じIT機器を使いこなしているとは言っても、スマホとパソコンでは、やれることの自由度に大きな開きがあります。ぜひ、パソコンが使える環境を用意してあげてください。
今やコンピュータは自動車、家電、住宅など身の回りのあらゆるところに埋め込まれており、それらを駆使できる技術、知識を持つことは、世界を変える力を持つ、と言っても過言ではありません。
プログラミングを通して「自分で考える」訓練を十分に行い、高校、大学で学んだことを実用に生かせる頭にしておくことで、社会に出ても柔軟な発想で学んだ知識を活用できるようになります。
(特に小学生のような小さいころに)大事なのは、プログラミングの技術を学ぶ、ことではありません。
『Dr.+エジソン』では、プログラミングの技術を学んでもらうことよりも、プログラミングという道具を通して、「自ら学び、考え、行動する」習慣を身に付けてもらうことを目指しています。
自分にもできる、という自信
子供たちにプログラミングを教えていて、良かったな、と思う瞬間があります。
それは、少しずつヒントを出しながら、ある瞬間、問題の解決策が分かったときの『嬉しそうな顔』です。
算数など教科の勉強でも、解った瞬間の嬉しさというものはありますが、プログラミングだと、今まで動かなかったものが動きだす、という、目に見える成果によって、喜びが倍増します。
この喜びが、「自分もやればできるんだ」という自信、自己信頼感につながり、他の勉強やスポーツにも前向きに取り組むきっかけとなることがあります。
コンピュータというものが、分かってくる
今のこども、ゲームが好きですよね。
でも、ゲームをいくらやっても、コンピュータのことを理解することはできません。
ですが、ゲームを自分で作れば、コンピュータがどういうものなのか、何ができて何ができないのか、ということが、少しづつ分かってきます。
21世紀はコンピュータが生活に入り込み、コンピュータを理解している人だけがそれを上手に使いこなし、そうでない人たちはコンピュータの指示で働く、そんな時代になっていくと思います。
例えば、人工知能によるデータ解析技術が昨今注目を浴びていますが、その能力を正しく理解している人は解析結果を使いこなすことができますが、理解せずに結果を鵜呑みにしている人は判断を誤る恐れがあります。
どんなに人工知能が発達しても、それを使いこなすのは人間なのです。
プログラミングを本格的にやるのは大人になってからでもいいですが、これからは様々な職業でコンピュータを理解していることが大きなメリットになります。
コンピュータがどんなものであるか、子供の頃からその感性を磨いておくことは、将来の夢を実現するために決して無駄にはなりません。
論理的に考えられるようになる
コンピュータは、一つでも間違いがあれば、正しく動いてくれません。全く動かないこともよくあることです。
教科の勉強だと、問題の解答通りでなければ間違いと言われ、納得できないこともありますが、プログラミングなら、正しく動かなければそれは間違い、とはっきりしています。
どこに論理的な間違いがあるのか、自分でじっくりと考え、発見したときの喜び体験を積み重ねることで、論理的に考える素養を培うことができます。