自ら考える、ということ

1ヶ月ほど前のFBブログで
「対極、反対の意見も聞くことが、とても大事」
と書かせて頂きました。

戦争、疫病など未来に大きな不安がある状態だと、人は一つの考え方、指針に頼って安心したくなる、のだと思います。
困ったときには力を合わせて、はいいのですが、それが思想の固定化につながる危険性は常に意識しなければなりません。特に日本では、「和を以て貴しとなす」の精神が、一層拍車をかけることになるのだと思いますが、最近の海外の状況、対応を見ていると、大衆が一つの説に追従してしまう傾向は、日本に限った話ではないのかもしれません。

社会で大事なこと(1:教育を鵜呑みにするな) | 植松努のブログ でも似たことが記載されていますが、ソフトバンク・孫正義さんは父親から「学校の先生の言うこと、聞くなよ。嘘言うぞ、信じるな」と言われたそうです(「事業家の精神/著・井上篤夫)。時代によっては、教育は権力者にとって都合の良い人間を育て上げるシステム、でした。しかもそれは、後世になるまで、多くの人は気づきません。

教育以外でも、例えばこのブログも含め、誰もがSNSで世界に発信できる時代、様々な情報が飛び交います。どんなに権威のある人が言っていることでも、間違っていることもあります。

様々な意見を受け入れたうえで、どのような事実を元にその主張をしているのか、その元となる情報源はどこまで信用できそうか、など、いろいろな視点から情報を整理し、それぞれの情報の信頼性を加味したうえで、自分の行動を決めていくことが、これからの時代にはより求められる、と思っています。

「自ら学び、考え、行動する子に」
には、そんな想いも込められています。

何を教えるか、ではなく、自分で考える力を身につけてもらうには、どうしたらよいか。これが当教室のテーマです。