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プログラミング学習=地雷迷路の脱出ゲーム?

いよいよ8月になりました。夏も真っ盛りですね!

プログラミング、特にScratchのようなビジュアル開発環境の場合、言われた通りに作業をしていけば、何も考えなくても結構複雑なゲームなりができてしまいます。学んだことをどれだけ自分の力に変えられるか、は本人のやる気と個性、指導方法に大きく影響されます。

ふと、プログラミング学習って、地雷の埋まった迷路を脱出するゲームに似ているな、と思いました。先生や教科書の指示のまま作業を進めれば、何事もなくゴールにたどりつけます。もう一回やらせてみて全く再現できない、というのも課題がありますが、正解ルートだけ覚えてしまって満足してしまうのも、問題です。そういう子は、少し新しい形に変えると、対応できなくなるんですね。
一方で、先生(本)はこう言っているけど、こうしたらどうなるんだろう、とあえて脇道にそれる子がいます。そういう子は、正解コースを学ぶのではなく、こういうことをするとこんな問題が発生する、といった地雷地図を手に入れることになります。失敗パターンが頭の中で整理されていくので、学んだことを深く理解し、どんどん応用、発展させることができるようになります。プログラミングはモノづくりと比べて、学習中に間違ったことをしても損をするわけではありません。どんどん、間違ってもらいたいと思います。

当教室では、「自ら学び、考え、行動する」子を育てるため、できるだけ自分で考えないと先に進めない形の指導をしています。例えば、わざと間違った方向に進むようにして、問題を起こさせ、なぜそうなるのか、どうすればいいのか、などを考えてもらうようにしています。ただ、勘のいい子だとこちらの思惑を感じ取って、どうして意地悪なことをするのか、すぐに正解を教えてくれればいいのに、と思ってしまう子もいるようですね。
意地悪な先生と思われても構いません。誰も正解を知らない課題が山積みの21世紀、書いてあること、言われたことを鵜呑みにせず、自分で考え新しい未来を切り開く力を身につけていってもらいたいと思います。