月別アーカイブ: 2018年6月

お母さんもプログラミング!

大人だって、プログラミングを体験したい!

わが子に教えようと思い、子供向けプログラミングの書籍を買ってみたけれど、自分でも意味が分からないから、書いてある通りに組み立てさせるだけで終わってしまっている・・・

もしわが子にプログラミングの初歩を教えられたら、楽しそう!

先日、大人のためのプログラミング講座のご案内をさせて頂きました:
https://wp.me/p8FziI-ge

この一環として、「プログラミング未経験のお母さん向け」教室を開講します。
・授業時間:50分間
・プログラミング環境:子供向けソフトのScratch
・内容:ブロックの使い方からプログラミングの基本
      (逐次処理・繰り返し・条件分岐)

小学生向けよりも少し理論的に、でも分かりやすく丁寧に解説します。

授業日等の詳細につきましては、下記リンクをご参照ください:
https://wp.me/p8FziI-ge

実際にパソコンを触りながらの実習形式で、1回のみの体験でも、プログラミングの基本が学べます! 子供はともかく、プログラミングの何が楽しいのか知ってみたい、という方にもおススメです。
3回程度受講して頂くと、計算や漢字の読み方、3択問題といったクイズ・ゲームが作れるような題材を用意しています。 近いうちに子供と一緒にプログラミングで遊んでみたいな、という方はぜひ一度、お問い合わせください。

通常1回:¥5,000(税抜き)ですが、本教室初回に限り、¥3,000(税抜き)とさせて頂きます。
※ 小学生のお子さんをお持ちでない方でも受講できます
※ 初回はご家族やご友人と一緒に来られても割引はありませんが、
  それでもグループでの受講料金よりお得です!

すでに6/11、園児のお母さんに授業を実施させて頂いておりますが、授業後、「プログラミングって文字と数字だらけで訳が分からないもの、と思っていたけれど、今日の授業でプログラミングってこんなものなんだ、というイメージが得られた。画面のキャラクターが動くので楽しいし、自分が何をやっているのかが理解しやすかった」とのコメントを頂きました。

「お問い合わせ」より下記内容をご記入の上、お気軽に問い合わせください。
( ↑ この赤文字をクリックすると、問い合わせフォームが開きます)
・件名:「お母さん向けプログラミング」とご記入ください
・氏名
・メールアドレス
・希望日時(複数提示してください)
・その他、疑問点、相談(別の曜日、時間に受けたい、など)

ご連絡、お待ちしております!

AIを知る、ということ

本日、Googleのサービス説明会にて、面白いお話しを伺いましたので、共有したいと思います。

Google 翻訳:
https://translate.google.co.jp/?hl=ja
にて、左側の欄に、

彼は誕生日を忘れたので、彼女は怒った。

と入力してください。

右側の翻訳結果を見ると、
She got angry because he forgot her birthday.
となり、”her”という代名詞まで見事に推測されています!
日本語文章には記載されていないのに、すごいですね。
日本語のあいまい表現を上手に意訳してくれています。

では次に、彼女と彼を入れ替えて、

彼女は誕生日を忘れたので、彼は怒った。

と入力してください。
どうでしょう、”her”という代名詞、そのまま残っていますね。
He got angry because she forgot her birthday.
文章としては間違っていないのですが、
大方の日本人がイメージするのとは違う結果となりました。
もちろん、

彼女は彼の誕生日を忘れたので、彼は怒った。

と入力してあげれば、期待通りの翻訳をしてくれます。

今のAIサービスは機械学習という技術が主に使われていますが
この技術は、元となる学習データの影響を強く受けます。
Google 翻訳もネット上で収集した文章データを元に翻訳しますが、
誕生日を忘れて怒るという文章は女性側が多いため
この類の文章が出てくると、主語が男性だろうと”her”を入れてしまうのだろう
(Googleが独自ルールで”her”を入れているのではなく、学習結果)
と言われていました。
明記されていない内容については、AI側が予測するしかないですからね。

こういった、ネット上の情報を使う場合の情報の偏りによって
本来そうであるべき結果と違う
(中立的でない)答えを出してしまうケースは、
他にも報告されています。
https://gigazine.net/news/20150702-google-photos-gorilla/
https://jp.techcrunch.com/2016/11/09/20161107why-its-so-hard-to-create-unbiased-artificial-intelligence/
https://www.theverge.com/2017/4/12/15271874/ai-adversarial-images-fooling-attacks-artificial-intelligence

以下リンクは、2018/11/19に追記:
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/110800252/111300003/?P=2

機械学習が多数データに重みを置いて推定してしまうという特性上、
やはりネットに多く情報を掲載している地域、人種などの影響を
強く受けてしまいます。
そしてこれは、ネット上の問題だけでなく、工場や店舗、果ては医療など
収集したデータに偏りがあれば、どんなデータでも起こりうることです。
https://www.theverge.com/2018/1/3/16844842/ai-computer-vision-trick-adversarial-patches-google

いずれ技術の向上や知識の蓄積とともに消えてくる問題ではあるはずですが、
AI共存時代の黎明期には、このようなことが起こりえます。

本トップページでもお伝えしていますが、
『Dr.+エジソン』では、プログラミング技術だけでなく、
こどもたちに、AIとコンピュータの可能性と問題について
伝えていくことで、このような状況がいずれ目の前に現れてきたときに
結果を鵜呑みにすることなく正しく対処できる子に育てたい、
と考えています。

開校1年を振り返り

開校からちょうど1年が経ちました。
開校と同時に入ってくれた子が数名いますが、最近、ずいぶん成長してくれたな、と感じることが度々あります。
皆もともと勉強のできる子たちではありますが、ただプログラミングツールの使い方(いわゆる型)を覚えるのではなく、ある機能を実現するためにどのような構造が必要なのか、論理的に考えることができるようになってきました。うまく行かないことが起きても、やみくもにプログラムをいじるのではなく、起きている現象から、何が原因か推測し、見当をつけてから取り組んでくれます。こうしたら、こうなるのかな、と言いながら試してくれたりして、仮説・検証の繰り返しという科学的思考法もマスターしつつあります。何よりも、最初は少し考えると、「分からない」と、さじを投げていた子たちが、こちらが助け舟を出そうとすると嫌がるようになるほど「考えることを楽しんで」くれていることが嬉しいです。
さすがに1か月やそこらで身につく力ではなく、ある程度の時間はかかりましたが、小学生の中・高学年でもここまで科学的思考法を身につけられる可能性が裏付けられ、嬉しいです。この思考方法は、プログラミングはもちろん、学校の勉強においても、特に中学、高校、大学と上がるにつれ、ますます役立ってくれるはずです。
当教室のミッションは「自ら学び、考え、行動する子に」ですが、目指しているところに一歩ずつ近づいていると感じます。今の課題は、<自ら>の部分をもう少し強くしたいということ。出てくる課題を解決する力だけでなく、自分で課題を見つけチャレンジしていく姿勢を育てたいと考えています。また、まだ殆どが1クラス一人体制なので、複数名のクラスにして互いに刺激を受け、考えを共有し、という、まさに科学者が行っている世界を、教室で実現したい、そう考えています。持続的な経営という面からも、会員の増加を目指していきます。
ここまで来れたのも、当初から入学して下さって支えてくれた方々のおかげです。何人も新規会員を紹介くださっている方もいて、本当にありがたく思っています。
そんな期待に応えるため、『Dr.+エジソン』はさらに授業の質を高め、プログラミング学習を通じて将来的にはコンピュータやAIを使いこなす人間を一人でも多く育てたい、と考えております。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。