観察する力の大切さ

昨今、海外に比べた日本の子どもたちの、
読解力の低下が指摘されています。

読解力って、他の科目と比べて、
教えた分、学んだ分、伸びる、ということが
少ないですよね。
どちらかというと、日ごろから読書している子は
何も教えなくてもスラスラとけてしまう、
読書していない子は、勉強してもなかなか伸びない、
要は、テクニックを覚えるのではなく、
何かを体得していく、そんな特徴があります。

これまでの日本の教育のように、
まず解くためのルールを教えられ、
その問題を解く、というやり方に慣れてしまうと、
問題を解くための材料が目の前にしっかりと
お膳立てされていないと考え始められない、
そんな子供が増えてしまっているのではないでしょうか。

活字離れが言われて久しいですが、
今、動画が流行っているのも、
文章だと、その意図することが理解できず、
動画で、つまり絵と語りかけで説明されれば
理解できる子が増えているから、
のような気もしています。

読み取る力、実はこれは、
文章に対する観察力、といって良いと思います。

人は身の回りの出来事、現象を五感で感じ、
その情報から次の行動を考え、
実際に行動します。

良い行動を取れるかどうかは、
五感の情報をどこまで深く読み取れるか、
にかかっています。
つまり、観察とは、違いを見分ける力。
それは、問いを立てる力、でもあります。

ニュートンのように、
他の人には気づかないような、
(僅かな)違いを見分けることができるのが、
観察力の高い人。
問題を解決する新しい発想、考え方は、
観察力なしには生まれません。
観察から、「なぜ?」の心が生まれるのです。
「なぜ?」を育てて、自ら学ぶ子に

見たこと、聞いたこと、感じたことから、
その奥にある事実を探ろうとする、
それが科学的探究心。
その第一歩の、観察力、言わば世界の読解力を
子どもたちに身につけてもらいたい、と考えています。

ただし、読解力と同じく、観察力も、
テクニックを覚えさせたり訓練すれば簡単に伸びる
というものではありません。

そのため、「Dr.+エジソン」では、その具体的な習得方法として、
完成作品を観察してから設計、を繰り返すスタイルを取っています。
流れとしましては、「どのように「自ら学び、考え、行動する子に育てる」のか」をご覧ください。