学年別指導方針

一言に「プログラミングを教える」と言っても、年齢が異なれば、学ぶべきことも大きく違ってきます。

幼児、小学生低学年では、自力で作品を作ることよりも、サポートを受けながらでも、自分のイメージしたことをどのように表現していくか、を学ぶことを優先して指導します。この時期は物語作りや簡単なゲーム作りが中心となります。ただし、教材通りにとにかく進める、ということはしません。この年齢だと、プログラミングに必要な論理的考え方が十分に発達していない子もいます。これは単に早いか遅いかの違いで個性のようなものですので、あまり教材に興味が出ない子に対しては作品の中で自由に自己表現させ、ゆっくりとプログラミングというものを理解してもらっていきます。

小学生も中高学年となると、学校の勉強が少しづつ生かせるようになってきます。習ったことに限定してしまうと、作品の自由度が限定されてしまうため、時には習っていないこともフォローしながら学んでもらい、ゲームやアート作品を作ってもらいます。またこの時期、子どもたちは学校で一方的に教わることに慣れてしまい、自分の考えを持たない、言えない、という子も出てきます。「どうしたらいいと思う?」「なぜそう思うのかな?」といった問いかけを何度もすることで、小さいころには持っていたはずの、こどもが「自分で考える」力を思い出させます。ロボットや人工知能といった最新科学技術の話も盛り込み、興味を持ってもらいます。

中学生、高校生となると、プログラミングの自由度がかなり高くなります。いわゆるアルゴリズムといった、プログラミングの本質に近い部分を学んでもらいながら、それを応用した自分だけの作品を徐々に作ってもらいます。ロボットや人工知能といった最新科学技術の話も踏まえ、プログラミングとどうつながっていくのかを理解してもらいます。

ただし、上記に述べた内容は一般的なものであり、プログラミングに強い興味を持ってどんどん伸びていく子には上のステップにチャレンジしてもらいます。