なぜ今「自ら学び、考え、行動する子に育てる」必要があるのか

当教室は「自ら学び、考え、行動する子に育てる」を看板に掲げています。
学校の勉強も、高校ぐらいまでは、自ら考えるというよりもむしろ、習ったことを正確に覚えているか、ということが重視されてしまいます。テストによる成績評価というシステムの下ではやむを得ないところもあるかと思いますが、これでいきなり大学や大学院に進んだところで、「さあ、自分で考えよう」と言われても、訓練されていないものは簡単にできません。
また20世紀は、いかにお手本をより正確に再現できるか、ということで優劣が決まる時代でした。企業は欧米先進国の技術を学び追い付くことを目標とし、そういった能力に長けた人を採用するには、教科書から素早く大量に吸収したものを試験で吐き出すことの得意な人を見分けやすい、選抜試験が重宝されました。
しかし、21世紀には見本はありません。地球温暖化、少子高齢化といった、誰も正解を知らない問題に、自分たちの頭で考え答えを出すしか、手段はないのです。こういった問題に対し、吸収力が高いだけの人間はどうすればいいか分かりません。対処できるのは、とにかく「こうではないか」という仮説を立て、実際に試し、結果から学んでそれを次の仮説や打ち手に生かす、といった、「学び→考え→行動」のサイクルを出来るだけ短時間に回すことのできる人が、結果的に良い答えを手に入れる可能性が高くなります。
では具体的にどうやって、については、どのように「自ら学び、考え、行動する子に育てる」のかをご覧ください。